「グレン・グールド・ファウンデーション」は1983年にトロントで設立されたカナダの慈善団体です。グレン・グールド・ファウンデーションは、比類なきミュージシャン、コミュニケーターまた思想家でもあるグレン・グールドの名を広めるのみならず、個々の生活や社会に芸術で斬新な影響を与える取り組みを通じ、彼のレガシーを広めることを目的としています。これまでに、コンサート、シンポジウム、新しいアートワーク、若者や新進アーティストのサポート、美術展、学校教材用ガイドや出版物の制作、アーティストや研究者支援等、多岐にわたる芸術、文化、そして教育的活動を行っていますが、その中で最も顕著な取り組みがグレン・グールド賞です。
グレン・グールド・ファウンデーションの使命は、卓越した才能を称え、創作活動を推奨し、グレン・グールド賞やファウンデーションのシグニチャー的活動である芸術、文化、教育、社会的な取り組みとともに、音楽やアートの力で生活に変革を起こし、グレン・グールドの魂とレガシーを伝えることです。ファウンデーションは彼の精神を引き継ぎ、アーティスティックな活動を支持し、その取り組みを世界中で実践し推進しています。
国内外で著名なこの文化財団のグレン・グールド賞は、卓越した芸術性を評価する世界的な賞の一つとして知られ、カナダが世界に誇る傑出したミュージカルアイコンの名を受け継ぐ賞として、国や文化を超え、高い評価を得ております。
賞金100,000カナダドルが贈られるグレン・グールド賞は、芸術を通して生涯にわたり人類を豊かにしていると認められる人物に贈られる賞であり、その候補者は一般から選出され、世界中の著名アーティストやアート関係者が受賞者を選考します。グレン・グールド賞では、アーティスティックな力による生活の変革を推奨しています。また各受賞者は、優秀な若いアーティストを選出し、その受賞者にはCity of Toronto Glenn Gould Protégé Prizeとして15,000カナダドルの賞金が贈られています。グレン・グールド賞の究極の目標は、そのモットーである「才能を称え、そこからインスピレーションを感じ、変化させる」によって表現されています。
1987 | R. Murray Schafer, カナダ |
1990 | Yehudi Menuhin, アメリカ/スイス/イギリス |
1993 | Oscar Peterson, カナダ |
1996 | Toru Takemitsu, 日本 |
1999 | Yo-Yo Ma, フランス/アメリカ |
2002 | Pierre Boulez, フランス |
2005 | André Previn, ドイツ/アメリカ |
2008 | José Antonio Abreu, ベネズエラ |
2011 | Leonard Cohen, カナダ |
2013 | Robert Lepage, カナダ |
2015 | Philip Glass, アメリカ |
1993 | Benny Green |
1996 | Tan Dun |
1999 | Wu Man |
2002 | Jean-Guihen Queyras |
2005 | Roman Patkoló |
2008 | Gustavo Dudamel |
2011 | The Children of Sistema Toronto |
2013 | L’Orchestre d’hommes-orchestres |
2015 | Timo Andres |